EIP型グループウェアINSUITE®
V.3.0プロジェクトの裏側

チームを貫く「ユーザ重視」の姿勢

実は、今回は久々に社長の山本が深く関与するプロジェクトになりました。若手の多くは「初社長プロジェクト」です。はじめはかなり緊張していました。

開発者ひとりひとりに「ユーザ・オリエンテッドであること」は浸透していますが、開発経験を積んでいるつもりの私にとっても、正直、今回はそれを改めてガツン!と揺さぶられました。

たとえばポートレットのドラッグ&ドロップ移動など、初期プロトタイプは「動きが機敏すぎてユーザのイメージと合わない。もっとダンパーを効かせたなめらかな動きに」と意見をもらいました。デザイン・機能・操作感にまで圧倒的なこだわりを体現している山本の厳しい目が細部にまで行き届いた新バージョンになりました。

今思えば、開発当初の企画は、個々のエンジニアの感性で"気に入ったもの"にとどまっていました。山本からの一喝を受けた後は、競合大手や世の中のWebアプリを真剣に徹底的に調査しまくりました。すると、「ああ、こんなことまで既に実現できているのか!(悔しい!)」という気持ちが沸々と湧いてきました。

後半は、「汎用的な使い心地をすべて飲み込み、その上でさらにEIP型グループウェア:INSUITE®(インスイート)らしさを加えてみせる!」という気持ちでひとつになりました。レビューする側とされる側の隔たりがどんどんなくなって、一体になっていく感じ、と言ってもいいかもしれません。ギリギリまでこだわれたことは、開発者冥利に尽きる『贅沢』だと思います。

後半は若手も「○○できないですか?」と、曇りのない目で見た意見をずいぶん発言できるようになってきました。今後の成長も楽しみです。


セキュリティと利便性

「最新技術」が「最善」とは限らないことも、今回は随所でディスカッションの対象になりました。

例えば、iPhoneからのアクセス時の認証についてです。INSUITE®ではPCからのアクセスとは別に携帯からのアクセス用にモバイル用の簡易なパスワードを登録できます。一部アドオンを行う必要がありますが固体認証にも対応可能にしています。

スマートモバイルからのアクセスにはどうあるべきか?…激論の末、現時点でのドリーム・アーツの結論は、敢えて「面倒な認証プロセス」にしておくべきということに落ち着きました。スマートモバイルで、アクセスできるコンテンツはPCポータルとほぼ等しくなります。より厳しさを増している企業におけるセキュリティに照らすと、PCよりはるかに紛失リスクの高いスマートモバイルでは、新たなそしてセキュアな認証手段に代替されるまでは、人的に抑制するべきと考えたのです。

エンジニアとして「最新技術(が可能にすること)」は追求して当然です。一方で、ユーザの「ベストプラクティス」とのバランスを保ち続けることを極めていきたいと思っています。